私1人で自問自答するセルフインタビューです。お時間あるときにお読みいたけると幸いです。
経歴を教えてください
株式会社ビッグイン代表取締役の大内一毅と申します。新卒で証券会社に入社→残高7万円で起業して学生向けクーポンサイトを運営。お金が無かったので並行して日雇いでゴルフのキャディをして日銭を稼いでいました。
クーポンサイトが中々軌道に乗らず、大阪港近くに倉庫を借りて中国に日本製品の輸出事業を新たに立ち上げました。トリートメントはこの頃から研究を始めました。
2015年に東京に引っ越して日本人が私1人、それ以外は全員中国人エンジニアという会社で4年間アプリを開発し、1年半のフリーランスエンジニアを経て現在はサラリーマンエンジニアとして働いています。
トリートメントの研究を始めたキッカケは?
日本製品の輸出をしていた2013年頃、神戸の美容師が「日本中のシャンプーとトリートメント500種類くらい試したけど良いのがない」と言ったことがキッカケです。
輸出事業がある程度仕組み化していて、時間も余裕があったので軽いノリで「ないなら作ればいいじゃないですか。時間あるんで僕作りますよ」って口走ってしまいました。
当時は台所で鍋に温度計差して混ぜる温度や順番を変えて1日中混ぜてました。
昔から美容に興味があった?
いえ、全くありませんでした。大学では体育会柔道部に所属しており、卒業5ヶ月前に引退するまで柔道漬けでロクに勉強せず、卒論も書かずに卒業した勉強や研究に無縁な脳筋学生でした。
「僕が混ぜますよ」と言わなければ今の自分は存在しません。人生どうなるか分かりませんね。
KIZUKAが生まれるまでどれくらいの年数を要した?
2013年から研究開始、2021年に法人を作って販売開始約8年かかりました。2015年に東京出てきてからは片手間でチマチマ研究していたのと資金を貯めるのに時間を要してしまいました。
KIZUKAの特徴は?
品質がめっちゃ良いというのは大前提として、今までの皆様の常識では考えられないくらいクリームが伸びるのが特徴です。
腰まで髪があるロングヘアのお客様でサンプル2ケース使うのに1ヶ月かかったという方もいらっしゃいます。
伸びがいいクリームを作る秘訣は?
混ぜる時の温度、鍋の形、混ぜる順番です。料理と同じ考えです。ミシュランのお店が給食のような大鍋を使わないように、品質にこだわるなら鍋の大きさは小さいほうがいいです。
生卵からゆで卵になったら二度と生卵に戻らないように温度も大事です。詳しくはこだわりと信念で書いているのでそちらをご覧ください。
ただ、他の会社も作ることは可能だと思います。メーカー目線だとクリームが伸びてしまうと買い替えの回転率が悪くなるので作らないのでは?と思います。
利益を出すことに重きを置くと伸びを悪くしたほうが良いのですが、本当に良いモノしか作らないと決めているのでKIZUKAはめっちゃ伸びるクリームになっています。
回転率が悪いのに伸びるクリームでKIZUKAを作る理由は?
お客様にとってそれがベストだからです。証券会社時代に「自分だったら絶対買わない商品を自分の成績のためにお客様に勧めていた」ことを今でも反省しています。
ですがサラリーマンですから仕方ないと割り切っていました。起業した時に「自分で良いと思ったモノしか作らないし売らない」と決め、それを今でも貫いています。
美容室で施術されるトリートメントとの組み合わせがベスト?
本音を申しますと不要です。主観が入りますが酸熱、水素、ストリートメントなど聞きなれない言葉を使えば高値で設定しても施術してくれるだろうとお店側は考えている、お客様も高いお金払ってるから効果あるはず、と自分に言い聞かせているのではというのが私の考えです。
美容院のトリートメントで1ヶ月以上効果が持続した人を聞いたことがありません。なぜなら目的は来店頻度を上げることが目的だからです。
ダイビングが大好きなお客様で毎月美容院でトリートメント当ててもらっていたお客様が今では半年に1回しか当てなくなったと仰っていただきました。ダイビングでギシギシになった髪でもKIZUKAだけで満足いただいているのが何よりの証拠です。
サラリーマンを続ける理由は?
理由は2点です。
①サラリーマンでも楽しみながら仕事ができている
②KIZUKAを存続させるため
トリートメントを本業とすると生活が懸かってしまうので押し売りする可能性もあります。押し売りは絶対しないというのも起業する時に誓った信念です。サラリーマンで生活資金を確保することで精神的負荷なくKIZUKAを広めることができます。
またエンジニアとしての経験があったおかげでホームページ作成やドメイン・サーバー設定も自分でできるようになりました。外注すると毎月発生する保守運用費をゼロにして支出を抑えています。
150gで19,800円は高級志向?
いえ、大衆向け商品です。
150gだと2ヶ月くらいでなくなるのでは?と思われがちですが、約300-400回分です。胸くらいまでの長さの髪で350回くらいです。
1ヶ月換算だと約1,500-1,800円ですので女子大生でもお買い求めいただける価格です。それでも1回で19,800円は高いという方向けに50gの小分け商品もございますのでご検討ください。
大手メーカーでKIZUKAを販売する場合は広告宣伝費、人件費、家賃などが加わって150g60,000円は超えるのではないでしょうか。
私1人で発送や経理、HP更新など全て対応しています。且つ固定費はサーバー代、ドメイン代、デザインツールと会計ツールくらいで年間約20万円なのでKIZUKAの値段を抑えられています。
サラリーマンの給料で生活していて役員報酬0円なので人件費も発生しません。
洗い流さないトリートメント以外に作る予定は?
シャンプーもインバストリートメントもボディソープも化粧水もレシピは完成していますが、2030年まではアウトバス(洗い流さない)トリートメント1本で進もうと考えています。単純に資金がないからですが(^_^;)
ペット用の毛並みを整えるスプレーも作りたいですね。
トリートメント以外に「どや!凄いやろ」と言えるモノは?
誰もやってないことを形にすることが好きです。時代の波に乗れたので一気に広まったアプリが多いですがレッドオーシャンのトリートメントで勝負することは初めてなのでKIZUKAは超絶苦戦中です。
以下がIT系の実績です。
①日本初の中国向け越境ECアプリ「小桃酱」立ち上げ(2015年)
②中小機構から指名を受け、中国向け越境ECスペシャリストとして全国各地で講演(2016年)
③QRコードアプリ「ウキQR」AppStore 1位獲得(2016年9月)
④Facebookの車系チャンネル「1car」立ち上げ。6万フォロワー獲得(2019年当時は乗り物系で日本最大のチャンネルに成長)
⑤暗号資産の総合アプリ「コイン相場」立ち上げ。70万ダウンロード達成
KIZUKAに合うシャンプーやドライヤーは?
何でもOKです。私はドラッグストアで売っているシャンプーと2,000円くらいのドライヤーで実験していました。
ヘアケア代を浮かして旅行に行こうとメリットページで謳っているので、高級なシャンプーやドライヤーは不要です。高級ドライヤーはテラヘルツ波を照射している場合は多いです。
テラヘルツ波は6時間くらい照射しないと効果がないと言われています。(私調べですが)
「風呂上がりにドライヤー6時間も当てたら髪の毛チリチリになってまうで。安いドライヤーでええやん」というのが私の正直な感想です。
モノは試しということで2015年当時、日本にテラヘルツ照射機が2台しかないと言われていた時代に、テラヘルツを6時間照射した水でトリートメントや化粧水を試作したことがあります。それがKIZUKAの前身であるkohです。(kohのインスタ)
自画自賛ですがkohも大好評でした。
現在は終売しているのですがお問い合わせいただければ提供可能ですので遠慮なくお申し付けください。
kohは100g8,000円で約4ヶ月分です。(KIZUKAよりクリームの伸びが落ちます)
最後に皆様へのメッセージをどうぞ
KIZUKAに興味を持っていただき誠にありがとうございます。KIZUKAは私の過去の反省とこれからの夢を形にしたトリートメントです。
①良いモノしか作らない、売らない
②良いモノが売れるか分からないこの時代に良いモノしか作らないと決めた
③お金を求める商人ではなく、感動を与える職人になる
④お金はありがとうの対価
⑤押し売りをしない
etc
皆様の周りにトリートメント8年間研究してた人、トリートメント工場50社以上回った人はいらっしゃいますでしょうか?
おそらく私だけだと思います。妥協しないモノづくりには時間とお金が掛かります。
何度も「もうええわ。トリートメントやめてサラリーマン一本にしよう」と挫けそうになったことがあります。
それでも続けることができたのは皆様からの「ようやく理想のトリートメントに出会えた」「こんな良いトリートメント作ってくれてありがとう」という声です。
ご購入いただいて売上が立つのも嬉しいですが、皆様の喜びの声が私のトリートメント職人としての一番の原動力です。LINE等でいただくメッセージを読み返してたまにニヤついています。
職人である以上、見た目やブランディングよりモノで勝負します。品質には絶対の自信があります。薬機法の絡みで明確な最上級表現が使えないのですが、"自称"日本一のトリートメントです。
これからも研鑽を重ねて参りますので、末永いご愛顧を賜りますようよろしくお願い申し上げます。